精製水の活用による殺菌方法と肌荒れケア【新型コロナウイルス対策】

精製水の活用による殺菌方法と肌荒れケア【新型コロナウイルス対策】

新型コロナウイルスの脅威により、消毒・殺菌用品が続々と品薄状態になっています。
2020年4月には、緊急事態宣言も発令され、事態の深刻さをより一層感じているという方も多いのではないでしょうか?

殺菌用品がますます入手しづらくなる状況の中、殺菌用品の「手作り」にも注目が集まっています。
殺菌用品の手作りは、なかなかイメージが難しい部分があるかもしれませんが、その際にカギになるのは精製水です。

この記事では、精製水を使った手作りの殺菌用品について解説します。
さらに、アルコールだけでは対応できない空間除菌の方法や、精製水のお得な購入方法についても解説しています。

今回の新型コロナウイルス対策のために、殺菌や除菌についての対策を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

 

手の殺菌・消毒方法

手の殺菌・消毒方法

手の殺菌・消毒については、本来は消毒用のアルコールやアルコール成分配合の消毒液・ハンドクリーナーなどを使用します。

しかし、ドラッグストアやインターネットショップなどで、これらの商品が続々と品薄になっている状況です。
新型コロナウイルスのケアのために、消毒が重要であることは厚生労働省の案内の通りですが、そもそも消毒液が入手しづらい・・・という状況が生じているわけです。

そして、そうした状況の中注目されているのが、精製水を使用した手作りの殺菌・消毒液です。

殺菌・消毒用に適したアルコールとは?

殺菌・消毒用品として適しているのは、アルコール度数が70~83%のアルコールです。

「手洗い用アルコール」としてドラッグストアなどで市販されているアルコールについても、アルコール濃度がだいたい60~80%程度に保たれています。

手作りの殺菌用品とは?

手洗い用・消毒用のアルコール以外にも、アルコールを使用した製品はいくつかあります。
手作りの殺菌用品は、消毒用以外の殺菌用品のアルコール濃度を60~80%にすることで作ることができます。

◆無水エタノール(工業用エタノール)+精製水
今回の新型コロナウイルスによる脅威をきっかけに、政府でも使用を許可しているのが「無水エタノール+精製水」による消毒液です。

無水エタノールとは、アルコール度数が100%に近い高濃度のアルコールです。
水分を含んでいないので蒸発してしまいやすく、そのまま使用しても殺菌効果が出る前にアルコールが蒸発してしまいます。

そこで、精製水を使ってアルコール濃度が60~80%程度になるようにアルコール濃度を薄めることで、消毒用アルコールに近い性質にします。

無水エタノール(工業用エタノール)は、アルコール濃度がほぼ100%なので、4:1の割合で薄めることで濃度が80%ほどになります。

「薄めるだけなら水道水やミネラルウォーターでも良いのでは?」
と思う方もいると思います。

水道水やミネラルウォーターでも、アルコール濃度を薄められることは確かです。
しかし、水道水やミネラルウォーターにはミネラルや塩素系消毒剤などが含まれています。

短期的に手作りの精製水を使用する分には問題なくても、日持ちしなくなってしまったり、成分に若干の影響が生じたりするケースがあるので、希釈に使用するためには精製水の使用がおすすめです。

無水エタノール+精製水の作り方については「無水エタノール+精製水で手作り消毒液!【新型コロナウイルス対策】」の記事にて詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

◆アルコールが高濃度のお酒
厚生労働省では、ウォッカやアルコール高濃度の日本酒など、アルコール度数が高いお酒についても消毒液として使用できるとの見解を示しています。

飲用のアルコールについては不純物が含まれているため、あくまで緊急時の代用として利用すると良いでしょう。

もしアルコール度数が83%を超えているときは、無水エタノールで殺菌・消毒液を作成するときと同様に、精製水を使用して薄めて使ってください。

正しいアルコール殺菌方法(手洗い方法)

正しいアルコール殺菌方法(手洗い方法)

せっかく殺菌・消毒液を作っても、正しい手順で手洗いをしなければ効果は半減してしまいます。

正しい手洗いと殺菌の手順は以下の通りです。

◆正しい手洗い手順

  1. 水で手を濡らします
  2. 石けんを手のひらに取ってしっかりと泡立てます
  3. 手のひら・、手の甲・親指の順にしっかりと洗います
  4. 力を入れて、指の間をしっかりと洗います
  5. 手首を洗います
  6. タオルやハンカチで手を拭きます

以上の手洗いを、1回あたり30秒以上かけてしっかりと行います。

◆正しい殺菌手順

  1. タオルやハンカチでしっかりと手の水分を拭き取ります(水分が残っていると、アルコール殺菌の効果は半減してしまいます)
  2. 適量の消毒剤を片方の手に取ります
  3. 両手の手のひら全体に殺菌・消毒液を伸ばします
  4. 両手の甲に殺菌・消毒液を伸ばします
  5. 指の間(水かき部分)に殺菌・消毒液を刷り込みます
  6. 手首にも殺菌・消毒液を刷り込みます

空間除菌・殺菌には次亜塩素酸水

空間除菌・殺菌には次亜塩素酸水

アルコールでの消毒・殺菌にもデメリットがあります。
大きなデメリットとなりうる点が以下の点です。

  • アルコール成分が手荒れや肌荒れの原因となる
  • アルコール殺菌は空間除菌には適していない
  • アルコールは発火性があるため、火災のリスクが高まる
  • 赤ちゃん用品など、刺激に敏感なケースでは使用しづらい

新型コロナウイルスは、2020年4月時点では空気感染はしないとされていますが、接触感染のリスクが非常に高いことが指摘されています。

◆ウイルスの感染経路
→飛沫感染・・・保菌者のくしゃみや咳などに含まれるウイルスが、鼻や目の粘膜から体内に入り込むケース。飛沫感染のリスクがあるのが半径2メートル以内であるため、スーパーでの買い物の際などは2メートル以上の距離を取るように推奨されています

→接触感染・・・保菌者が接触したもの(ドアノブや電車のつり革・衣類・金銭などあらゆるもの)に触れ、その手で鼻や目などの粘膜に触れた時に、ウイルスが粘膜から流入

→空気感染・・・保菌者のくしゃみや咳などにより、微細な菌が空気中に漂う場合には、同じ空間で呼吸しただけでも空気感染するリスクがあります。新型コロナウイルスでは「空気感染のリスクはない」とされています。

参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

接触感染のリスクを軽減するには、自分自身の手を殺菌することに加えて、手に触れるもの一つひとつを殺菌するのが望ましいと考えられます。

アルコール殺菌は、噴射したスポットに対してピノポイントで行う殺菌消毒なので、除菌範囲の狭さがデメリットになる恐れがあるということです。

次亜塩素酸水とは?

殺菌・消毒液として、一般的に知名度が高いのはアルコール液ですが、上に紹介したようなデメリットを解消する殺菌・消毒液としては、次亜塩素酸水がおすすめです。
→ただし、次亜塩素酸水は手の消毒・殺菌用としては、2020年4月時点で効果が保証されているわけではないため、アルコール殺菌の補助的な用途としての使用法が望ましいでしょう。

次亜塩素酸水には、以下の特徴があります。

  • 食品添加物としての使用が認められており、医療機関でも15年以上の実績があるなど安全性に定評がある
  • アルコールよりも広範囲に効く
  • ノロウイルスやロタウイルスなど、アルコール殺菌の効果がないとされる微細なウイルスにも効く

次亜塩素酸水の使用方法

市販されている次亜塩素酸水は、希釈して使用するタイプのものと原液のまま使用するタイプのものとがあります。
用途によって適切な濃度が異なるため、用途に合った使い方をするようにしましょう。

◆空間除菌
加湿器に次亜塩素酸水を混ぜたり、スプレーで噴射をしたりすることで、空間除菌用途として使用できます。
空間除菌に望ましい濃度は50ppm程度です。

元々の次亜塩素酸水の濃度によって以下のように薄めてください。
500ppm→10倍
400ppm→8倍
200ppm→4倍
100ppm→2倍

また、空間除菌をする際の希釈液としては、精製水の使用が望ましいでしょう。
というのも、希釈溶水に精製水以外の水を使用した場合には、加湿器本体が目詰まりを起こしてしまい、故障リスクが高まってしまうためです。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの不純物が、乾燥するとスケールという白い塊になってしまいます。
スケールがチューブ内などにできてしまったときに、蒸気が出てこなくなったり、作動しなくなったりしてしまうということです。

◆吐瀉物の殺菌
吐瀉物の殺菌をする際には、原液を薄めずにそのまま使用してください。

◆キッチン用品・浴室などの除菌
200ppm程度で使用するケースが望ましいとされています。
400ppm→2倍
200ppm→原液

殺菌・消毒液の手荒れにも精製水がおすすめ

殺菌・消毒液の手荒れにも精製水がおすすめ

アルコール殺菌による手荒れや肌荒れに対するケアも、精製水を使って手作りすることができます。

アルコールの手荒れケアとしては、ハンドクリームを使用するケースが一般的です。
肌に潤いを与えることで、バリア機能を高めることにより、手荒れを予防・防止するということです。

しかし、ハンドクリームを毎回購入するのもコストがかかります。
また、次の悩みを持つ方もいらっしゃることでしょう。

「ハンドクリームを塗ったときの手のべたつきが気になる」
「ハンドクリームの香りが好みではない」
「ハンドクリームの配合成分が気になる」

これらのトラブル・悩みをケアする方法の一つが、手作りの保湿ケア用品です。

手作りの化粧品に使用する際に使用する精製水に保湿成分を加えるだけで、不純物の少ない最小限の原料での保湿ケア成分が作れるのです。

手作りハンドクリームの作り方は以下の通りです。

精製水9:グリセリン1

手作りアルコールや部屋の除菌のために精製水を購入したい方は、グリセリンを追加購入するだけで、肌のケアにも使用できます。

なお、精製水とグリセリンによる手作りのハンドクリームは、手作り化粧水としても活用できます。
市販の化粧水と異なり、その他の成分が配合されていないため、敏感肌の方・乾燥肌の方にも肌への負担が少ない化粧水です。

手作り化粧水の効果については「精製水を顔のスキンケアに使用|保湿力が発揮される4つの使い道」の記事にて詳しく解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。

精製水の購入は「精製水.com」で!

精製水メーカーのおすすめ「精製水.com」

手作りでの殺菌・除菌液やスキンケアを作る際の希釈液として、望ましいとされている精製水。

「店頭で売っているのを見かけたことがない」
という方もいらっしゃるかもしれません。

実際、店頭ではドラッグストアなどで販売されていますが、主流商品というわけではないので、店舗によって在庫が配備されていないこともあります。

「どこで買ったらよいのか分からない」

という方も少なくないことでしょう。

そこで、精製水購入のおすすめサイトを紹介します。

「精製水.com」という、水のプロフェッショナルであるサンエイ化学工業が運営するサイトです。

精製水.comには、以下の特徴があります。

  • メーカー直営だからこその業界最安値(5L 1,381円~)
  • 当日14時までの注文により当日出荷の対応
  • 初回購入者に限り、5L   550円(税込み・送料込み)のお試しが可能

個人の方はもちろんのこと、施設内や備品・機器の殺菌作業が必要な企業様も「精製水.com」をぜひチェックしてください。

まとめ

新型コロナウイルスの影響により、全国のドラッグストアや薬局から、消毒・殺菌液が品薄状態となっています。
ウイルスの脅威は弱まるどころか、ますます身近に迫ってきている感じが強まっており、多くの方が恐怖感を「現実」のものと認識せざるを得ない状況に追い込まれています。

特効薬やワクチンが開発されていない現状では、新型コロナウイルスに対して何よりも効果的なのは予防です。

「3密を避ける」
「ステイホーム」
「手洗い・うがいの徹底」

に加えて、手や空間の殺菌を意識するようにしましょう。

なかなか殺菌・消毒液が手に入りにくい状況ではありますが、その他のアルコール製品や次亜塩素酸水と精製水があれば、代用品を手作りすることもできます。

水のプロフェッショナルであるサンエイ化学が運営する「精製水.com」では、メーカー直営ならではのメリットを活かして「低価格・即出荷・細やかな対応」にて精製水の販売を行っています。

新型コロナウイルスのケア・予防にぜひご利用ください。