精製水を顔のスキンケアに使用|保湿力が発揮される4つの使い道

精製水を顔のスキンケアに使用

洗顔や化粧水・パック・フェイシャルスチーマーなど、顔に使用するコスメや水分については刺激の少ないものを選ぼうと、特に強く意識されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?顔の肌荒れはニキビや湿疹として現れやすく、またできる場所によってはとても目立ってしまいます。

そして、顔につける水にこだわる方に注目されているアイテムの一つが精製水です。精製水とは、水道水や井戸水などの原水からろ過やイオン交換などの特別な方法により、不純物を取り除いた水のことです。水道水に含まれている塩素系の消毒剤に関しても除去されているので、肌へのダメージが少ない水として、洗顔や手作りコスメなどの用途で使用されています。

今回は、顔に付けるスキンケアアイテムである精製水のフェイシャルケアとしての使用法を4つ紹介します。

精製水スキンケア用途①洗顔|精製水をそのまま顔に使用

精製水スキンケア用途①洗顔|精製水をそのまま顔に使用

毎日の洗顔に精製水を使用すれば、洗顔フォームなどを使用しなくても、肌の汚れや角質をきれいに落とすことができるといわれています。

洗顔時の精製水の使用法

精製水を洗顔に使用する際は、適量の精製水を手に取って顔を軽くたたくように使用するだけです。コットンを使用すれば、さらに水分を肌に上手に浸透させることができます。

ごしごしと強く洗おうとした場合、必要な角質や脂分まで洗い流してしまうリスクがあるので、ていねいに洗顔するように心がけましょう。

精製水が顔の汚れをきれいに落としてくれる理由

精製水は、ものを溶かす力を持った物質です。例えば、無色透明に見える水道水の中にも、すでにミネラル分や酸素や二酸化炭素などの物質・塩素系の消毒剤・微生物など、さまざまな物質が溶け込んでいます。また、塗料や薬品などを水に入れると一瞬で混ざり合います。

不純物が含まれていない精製水は、水の性質がよりはっきりと表れます。つまり、精製水は水道水よりもよくものを溶かすということです。

従って、精製水(純水)を使用して洗顔をすると、顔の表面についた汚れや角質を溶かして洗い流してくれるということになります。

精製水での洗顔は「プレ化粧水」としても用いられています!

化粧水での洗顔は、その後の化粧水やコスメの浸透性を高める用途でも使用されています。たっぷりと肌の表面に精製水を使用することで、肌に残った不純物を取り除き、その後に使用する化粧水が肌に浸透しやすくなるということです。

近年「プレ化粧水」といって、化粧水を塗る前に肌への刺激の低い液を塗布して、浸透性を高めるための商品がスキンケアアイテムとして販売されていますが、精製水自体に「プレ化粧水」としての働きが期待できるということです。

精製水スキンケア用途②化粧水|手軽な材料で簡単・手作りコスメ

精製水スキンケア用途②化粧水|手軽な材料で簡単・手作りコスメ

市販のコスメも、精製水とさまざまな美容成分を混ぜ合わせることで作られていますが、ご家庭でもスキンケアコスメを自作することもできます。手作りコスメの特徴は、肌への負担が少ないことと安く作れること、そして好みによって香りや素材を調整できることです。

精製水を使った手作り化粧水のつくり方

手作り化粧水は、グリセリンを精製水で10倍に希釈するだけで作ることができます。保湿力のあるグリセリンを不純物の含まない精製水で希釈することにより、肌に潤いを与えられるスキンケアアイテムとして利用できるということです。

また、用途に適した精油(エッセンシャルオイル)を加えることで、好みの香りにアレンジしたり、代謝を高めたり、リラックス効果・ニキビや肌荒れ対策効果を高めたりするなどの働きを持たせるといった使用法もあります。

手作り化粧水のつくり方については「精製水で手作り化粧水|原料解説とオリジナルアレンジ法も解説」の記事にて詳細を解説しているので、ぜひご覧ください。

手作り化粧水ならではのメリット

化粧水は、ドラッグストアなどで手軽に購入できますが、あえて手作りをすることで以下のメリットを得ることができます。

【手作り化粧水のメリット】

  • 市販品よりも配合されているものが少ないので、肌への負担の少ない化粧品を作ることができる
  • (敏感肌の方やアトピー症の方、ニキビができやすい方も安心して利用できます)

  • 安くコスメを作ることができる
  • 自分好みにアレンジをすることができる

特に肌荒れ防止という観点では、長年悩まされていたアトピーやニキビが改善されたという方もみえます。

精製水でパック・美顔器|日中の顔の保湿

精製水(純水)をスチーマーに使用するメリットとは

日中の顔の保湿ケアにパックや美顔器に使用するための水として精製水が使用されています。

精製水で手作りパック

精製水で作った手作り化粧水をさらに2倍に希釈(もしくは市販の化粧水と精製水を1:1で混ぜ合わせる)したものをコットンにしみこませ、5分ほどパックをおこないます。精製水の保湿力を高める効果により、顔に潤いを与えられるといわれています。ただし、長時間コットンを顔に乗せたままにしておくと、水分の揮発に合わせて顔の表面の水分も失われてしまうので、5分より長くならないように注意しましょう。

美顔器にも精製水で「みずみずしい肌」をキープ

冬の乾燥対策やエイジングケアのために美顔器を使用されている方は、水道水ではなく精製水を使用することにより、効果をさらに高めることが期待できます。美顔器から出るミストは粒子が細かいので肌に浸透しやすく、さらに血行促進の効果もあるといわれています。

精製水には、塩素系消毒剤などの不純物が含まれていないため、水道水よりもさらに肌に浸透しやすく、いつまでもみずみずしい肌をキープするのに役に立つというわけです。

精製水でダブル効果!乳液クレンジング|肌の負担を減らすメイク落とし方法

精製水でパック・美顔器|日中の顔の保湿

肌に負担を与えないメイク落とし方法として期待されているのが、乳液クレンジングです。精製水を使用した乳液クレンジングをおこなうことで、負担を軽減するだけではなく、肌に潤いを与えながらメイク落としをすることができるといわれています。

精製水を使った乳液クレンジングの手順

保湿をしながらメイク落としをおこなう乳液クレンジングの手順は以下の通りです。

  1. 油分がしっかりと含まれた乳液をコットンに浸します(使用量は、普段乳液を使用する際の3~5倍。たっぷりの乳液をコットンにしみこませます)。
  2. コットンを使って顔全体に円を描くように乳液を浸透させていきます。時間をかけてゆっくりと塗ることで、乳液の油分がメイクや汚れを肌の表面まで浮き上がらせてくれます。
  3. 新しいコットンに精製水をたっぷりと浸して(水が滴る程度に)、顔の表面に浮かび上がった汚れをやさしく拭きとります。

乳液クレンジングの注意点

乳液クレンジングは、市販のクレンジングオイルと比べると、洗浄力においては劣ります。従って、以下の2点に注意する必要があります。

  1. クレンジングオイルのように、つけたらすぐにメイクが落とせるわけではありません。時間をかけてゆっくりとメイクを落とします。
  2. 乳液オイルでメイクを落とせるのは、あくまでナチュラルメイクの場合です。しっかりメイクの場合には、クレンジングオイルを使用するようにしましょう。

まとめ

顔に付けるコスメや美容関連のスキンケアアイテムは、肌に負担をかけないことにくわえて、効果がしっかりと実感できるものが理想的です。特に、肌の乾燥や肌荒れ、ニキビ・アトピーなどに悩んでいる方にとっては、湿疹やかゆみなどが現れないことと、見た目の潤いを実感したいものだと思います。

不純物が除去された精製水は、化粧水や洗顔用水・パック・クレンジング時の汚れのふき取りなどの目的で利用されています。ものを溶かして不純物を除去したり、保湿成分を溶かして肌に浸透したりする力が優れていることに加え、余分な成分が含まれていないので、デリケートな肌の悩みの解決が大いに期待できるアイテムです。

まだ試されていない方は、ぜひ一度試されてみてはいかがでしょうか?