精製水は拭き取り化粧水として使える?肌への負担について完全解説

精製水は拭き取り化粧水として使える?肌への負担について完全解説

「肌に優しいと聞いていたのに、精製水を使った化粧水を使ったら逆に肌荒れを起こしてしまった・・・」
「精製水を使った手作り化粧水を使い始めたら、ニキビができてしまった・・・」

このような悩みをお持ちの方は、精製水の使用方法を間違っている可能性があります。

そもそも、精製水にはニキビや肌荒れの原因となるような肌への負担になる成分は含まれていないため、精製水そのものが負担になっているケースは考えにくいためです。

また、化粧水の拭き取り時に、強く拭き取りすぎてしまっているケースも肌トラブルの事例としてよく見られます。

さらに、以下の疑問も最近少しずつ耳にするようになりました。
「化粧水の浸透を高めるために、拭き取り化粧水として精製水を利用できるの?」

結論を先に紹介すると、拭き取り化粧水として精製水を使用することはあまりありませんが、化粧水の浸透を高めるためのプレ化粧水として使用するケースは多く見られます。

精製水そのものに拭き取り化粧水としての効果は期待できませんが、コットンを使用するなどの工夫をすることで角質などを取ることもできます。

今回の記事では、精製水の特徴を踏まえて、精製水を使った理想的なケア方法について解説します。

※拭き取り化粧水
拭き取り化粧水とは、角質などを除去することによって化粧水などの浸透を高めるために使用する化粧水のことです。

 

精製水は肌にいいの?悪いの?

精製水は肌にいいの?悪いの?

そもそも、精製水とはどのようなものなのでしょうか?
精製水の特徴や性質を知ることで、精製水が肌に良いのか悪いのかについても理解を深めていただくことができます。

また、精製水を使った拭き取り化粧水が利用できるかどうかを見極めるためにも、精製水の特徴や性質を理解しておくことは大切です。

精製水とは?

「精製水」がどのような水なのか知っていますか?

精製水とは、水道水などの原水をイオン交換やろ過などの特別な製法で不純物を取り除いた水のことです。
本来の水に近い性質を持つ水ということで「純水」とも呼ばれています。

元々、精製水はコンタクトレンズの洗浄用水や塗料・化学薬品の希釈・工業用機器の洗浄などの目的で使用されていた水ですが、近年は「肌への負担が少ない水」として、美容目的でも人気が高まっています。

→美容目的での精製水の活用については「【精製水で肌荒れ改善へ】水道水や市販化粧品の成分から徹底検証」にて詳しく解説しているので、興味・関心のある方はぜひ参考にしてください。

水道水に含まれる不純物

「水道水にどんな不純物が含まれているか知らない」という方も少なくないのではないでしょうか?

水道水に含まれる不純物には以下のものがあります。

・カルシウムやマグネシウム・シリカなどのミネラル成分
水道水には、カルシウムやマグネシウム・シリカなどのミネラル成分が含まれています。
これらは水道水の原水となっている地下水などに元々含まれているものです。

実際、カルシウムやシリカなどのミネラルは、水のおいしさの源でもあるため、飲用水として安全に美味しく飲むためには必要な成分でもあります。

ミネラルの含有量は、水源によって異なります。
日本国内の水は「軟水」と呼ばれるカルシウムやマグネシウムの含有量が少ない水が多く、欧米では「硬水」と呼ばれるミネラル含有量が多い水が多いという特徴があります。

ミネラル成分には、以下の性質があります。

→乾燥した時に、「スケール」という白い塊になります。
スケールは一般的に水垢とされているもので、水回りの汚れや水を使用する機器(アロマディフューザー・加湿器・美顔スチーマーなど)のチューブの目詰まりの原因になることがあります。

カルシウムやマグネシウムなどの他に、亜鉛やヒ素・銅などのミネラルも含まれています。
中には、摂取すると健康を害する物質もあり、水道法にて含有量の上限が設定されています。

・塩素系消毒剤(トリハロメタンなど)
水道水には、トリハロメタンなどの塩素系消毒剤も含まれています。
塩素系消毒剤は、元々の水源には含まれていませんが、家庭で安全に水道水を口にすることができるように、水道局にて添加されています。

特にトリハロメタンについては、過剰摂取した場合に発がん性があるなど、健康に関するネガティブなイメージを持たれています。
また、活性酸素を発生させる性質があり、肌や毛髪に対してダメージを与える要因となってしまうこともあります。

ただし、塩素系消毒剤は必ずしも「悪いもの」というわけではありません。
例えば、塩素系消毒剤が配合されているおかげで、水道水は細菌が繁殖しづらくなっており、冷蔵庫内で1週間程度の保存が可能になります。
(残留塩素が添加されていない水の場合は、24時間以内に消費することが求められています)

→上述の通り、残留塩素は健康や美容にとって悪影響を与える可能性があります。
日本の水道局では、安全に配慮して塩素系消毒剤の含有量が厳しくチェックされていますが、健康意識や美容意識の高い方は特に、塩素系消毒剤をできるだけ摂取しないようにする方が増えています。

また、水道水独特の味も塩素系消毒剤が敬遠される理由の一つとなっています。

・細菌
水道水は元々、地下水などを原料としているため、わずかながら細菌も含まれています。
もちろん、安全に配慮して健康被害などが生じない量にまで殺菌されています。

上述の塩素系消毒剤が添加されているのは、殺菌のためでもあります。

精製水を使用したスキンケアとは?

精製水は、以上で解説した不純物が含まれていない水ということになります。
精製水自体には、保湿成分や美容成分が含まれているわけではありません。

従って、精製水を使ってスキンケア用品は、精製水に保湿成分などを足して、化粧水としての効果を期待できるようにしたもの、ということになります。

例えば、保湿成分であるグリセリンを精製水で希釈をして、手作り化粧水としたり、それをコットンにしみこませて手作りパックとしたりするなどの使い方が一般的です。

保湿成分を水道水で希釈すると、水道水に含まれるミネラル成分などが成分の働きに影響する可能性があります。
また、水道水には塩素系消毒剤を始めとした肌に負担となりうる成分が含まれていますが、精製水は「純水」なのでそのような成分が配合されていません。

精製水を使用した場合、保湿成分や栄養成分を邪魔することなく希釈することができます。

精製水で拭き取り化粧水を作れる?

毛穴のケアやニキビケアに関心の高い方は、拭き取り化粧水を使用する方も増えています。

拭き取り化粧水とは、肌の表面の角質や古い皮脂などの汚れを落とすために使用するものです。
「化粧水」との名前が付いていますが、そもそも化粧水とは目的が異なっており、肌の表面の汚れを拭き取ることにより、化粧水が浸透しやすくなることを目的としています。

通常は、クレンジング後や洗顔後に拭き取り化粧水を使用するケースが一般的です。

化粧ノリを良くするアイテムとして、精製水が注目されていることもあり、拭き取り化粧水として精製水を使用できるかどうかを気にする方も少なくありません。

結論からいえば、精製水での「ふき取り化粧水」の自作はあまり例がありませんが、近い使い方として「プレ化粧水」としての精製水の利用は大変人気があります。

プレ化粧水とは、化粧ノリを良くするために、化粧水の前に肌に浸透させる目的で使用されます。
ふき取り化粧水は「角質を取り除く」プレ化粧水は「肌に水分を浸透させる」といった手法の違いはありますが、両方とも化粧ノリを良くしたりニキビケアをしたりする目的で使用されます。

従って「ふき取り化粧水」に興味のある方は、精製水をプレ化粧水として利用してみることをおすすめします。

◆精製水をプレ化粧水として利用する方法
プレ化粧水として精製水を利用する方法は、化粧水を使用する前に精製水を手に取って化粧水を塗るように肌に浸透させるだけです。

ただし、精製水をプレ化粧水として使用する際には注意点があります。

精製水を顔に塗った後にすぐに拭き取りしなければ、蒸発してしまって逆効果になってしまうためです。
また、プレ化粧水として精製水を使用する際、精製水が汚れを拭き取ってくれるわけではありません。

従って、汚れの拭き取りを意識するには、コットンなどに精製水を浸透させて、肌を傷つけないように優しく刺激していくような形をとります。

精製水を拭き取り用として使用するのはあり?

精製水を洗顔時の拭き取り用などの目的で使用している方もいます。

例えば、洗顔クリームや水道水で洗顔をした後に、肌についた不純物を除去するために、精製水で拭き取り仕上げをするといった使い方です。

結果からいえば、このような使い方をしてもメリットがありません。

精製水には、塩素系消毒剤などの不純物が含まれていないことは確かですが、水道水に含まれていた塩素系消毒剤などを洗い流すために効果的というわけではないためです。

水道水に含まれる塩素系消毒剤が気になる方は、洗顔用水として最初から精製水を使用するのがおすすめです。

精製水の3つの誤った使用法

精製水の3つの誤った使用法

以上のように、精製水そのものには肌荒れやニキビを招く要因が含まれているわけではありません。
また、ふき取り化粧水としての用途では使用されていないものの、プレ化粧水として使用されるなど水本来の働きを手作り化粧水として活用する方法も利用されています。

しかしながら、精製水は誤った使用法をすることにより、肌荒れやニキビを招いてしまう可能性があります。

この章では、精製水の誤った使用法を3点紹介します。

精製水を単独で化粧水として使用すること

精製水を水道水と比較すると、どちらかといえば「肌に優しい」水といえます。

しかしながら、精製水そのものに保湿成分や美容成分が含まれているわけではなく、あくまで、美容成分や保湿成分の「邪魔をしない」「成分の効果を最大限に発揮すること」が精製水使用のポイントです。
つまり、保湿成分と混ぜたり、一緒に使用したりすることで初めて精製水はメリットが感じられるということです。

しかし、美容意識が高い方の間では「精製水は肌に良い」というイメージが独り歩きしていることがあります。
その結果、次のような誤った使用法をされることがあります。

  • 精製水単独で「化粧品」として利用
  • 精製水を「プレ化粧水」「ふき取り化粧水」として使用した後に、すぐに保湿成分のある化粧水を使わない

このような方法で精製水を使用すると、精製水が蒸発する際に肌の水分が失われてしまいます。
結果的に、乾燥肌が悪化してしまったり、ニキビや肌荒れがひどくなってしまったりすることがあります。

使用期限を守る

精製水は、使用期限を守って使用することも大切です。
一般的に、多くの精製水の使用期限は未開封の状態で半年~1年間程度です。
そして、開封後には「できるだけ早く」使用するように注意喚起されているものが多いです。

以上のように精製水に使用期限が設けられているのは、空気中の細菌など様々な成分が入り込んでしまう可能性があるためです。

水道水であれば、細菌が繁殖しにくいように塩素系の消毒剤が添加されていますが、精製水は消毒剤が入っていないため細菌が繁殖しやすいというわけです。

開封前は密封容器に入っているので、品質の変化が起こりにくいですが、開封後については特に注意が必要です。

元々は、肌に負担になるものが含まれていない場合であっても、使用期限を過ぎてしまったり、適切な保存方法がされていなかったりした精製水は肌にとって負担になってしまう可能性があります。

手作り化粧水の塗り方・拭き取り方が強い

精製水を使った化粧水に限ったことではありませんが、化粧水そのものは良いものであっても使い方に問題が生じている場合に、肌のトラブルになってしまう可能性があります。

よく見られるのは、化粧水の塗り方や拭き取り方が強すぎるケースです。

理想的な化粧水の使用方法は、肌に優しくなじませるように浸透させる方法です。
両手でパタパタと肌をたたいたり、強くこすりつけたりすると、肌への負担になってしまいます。

→肌に優しく化粧水を浸透させる方法
①美顔スチーマーを使用する
化粧水を浸透させるためには、美顔スチーマーを使用する方法もあります。
スチームを肌に浸透させることにより、化粧ノリが良くなる効果が期待できます。
美顔スチーマーについては「美顔スチーマーに精製水が推奨される理由!専門家が精製水のメリットを解説」にて解説しています。

②コットンなどを使用して、ゆっくりと肌に浸透させる
肌に優しく精製水を浸透させるためには、コットンなどを使用してゆっくりと肌に浸透させます。

まとめ

不純物が除去された精製水は、美容目的としての用途でも人気が高まっています。
その一方で、以下のような声が聞かれることがあります。

「精製水を使用してみたら、逆にニキビや肌荒れが出来てしまった」
「精製水を使っているのに、肌の調子が良くない」

このようなケースでは、2つのポイントを考える必要があります。

  1. 使用期限をきちんと守っているか?
  2. 化粧水を塗るときや拭き取りをする際に、強い刺激を与えていないかどうか?

そもそも、精製水そのものは純粋な水なので、強い刺激や副作用などがあるわけではありません。
保湿成分や美容成分を邪魔することなく、希釈するための水として使用していただけます。

従って、プレ化粧水として基礎化粧品が浸透しやすいようにしたり、グリセリンなどの保湿成分と混ぜて化粧水として使用したりするさ際には、水道水よりも精製水の方が理想的です。

では、精製水はどこで購入するのが良いのでしょうか?
おすすめしたいのは、水のプロフェッショナルであるサンエイ化学が運営する「精製水.com」です。

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