精製水とグリセリンで作る手作り化粧水!材料や注意点を完全解説

精製水とグリセリンで作る手作り化粧水!

「できる限り肌に負担のかからない化粧水を使用したい」
「いい化粧水を使いたいけど、できるだけ節約したい」

このような願望をかなえてくれるアイテムの一つが、手作り化粧水です。

手作り化粧水なら、肌への負担が少なく、市販の化粧水よりもずっと安い価格に抑えることができます。

手作り化粧水のレシピはさまざまですが、その原料の中心的な存在は精製水とグリセリンです。

今回の記事では、手作り化粧水の材料である精製水とグリセリンについて詳しく紹介します。

精製水とグリセリンで手作りの化粧水が作れる!

精製水とグリセリンで手作りの化粧水が作れる!

精製水とグリセリンがあれば、化粧水を自作することができます。

CMなどで宣伝されているような肌を美しく見せてくれる化粧水が自宅で簡単にできるなんて信じられないことかもしれませんが、肌の悩みによってはデパートで販売されている化粧水よりも肌への負担の少ない化粧水を作れる可能性もあります。

手作り化粧品の主要な成分はたったの2つ!精製水とグリセリンです。
まずは手作り化粧水の作り方や希釈方法に使用する精製水について簡単に説明します。

精製水とグリセリンの手作り化粧水のレシピ

早速ですが、精製水とグリセリンとで作る手作り化粧水のレシピ(作り方)を紹介します。
あまりにも簡単なので、少しあっけなく思えるかもしれませんが、作り方は次の通りです。

  1. 精製水45mlとグリセリン5ml(小さじ1杯分)を容器で混ぜ合わせる
  2. 専用の容器に入れる(ポリプロピレンやポリエチレンなど化粧品・アルコールOKのスプレーボトル)

以上のたった2つの工程で、手作り化粧品を作ることができます。

注意点を上げるとすれば、次の点です。

  • スプレーボトルの中には、化粧水の保存には適していないものがあるため、必ず対応しているものを選ぶこと
  • 手作り化粧水を容器に入れる前に、必ずきれいに容器を洗浄すること
  • 手作り化粧水には防腐剤や殺菌成分などが含まれていないため早めに使い切ること(1週間程度)
  • 肌質によっては、刺激を強く感じてしまうこともあるため、基本的にはグリセリンの分量を少量からスタートすること(例えば、精製水50ml:精製水2mlからスタートして少しずつ精製水の量を増やす、あるいは精製水100ml:精製水5mlからスタートして少しずつ水の割合を減らす、など)
  • 冷暗所であれば常温保存で問題ありませんが、精製水とグリセリン以外の原料(精油など)をプラスする場合、冷蔵庫で保存した方が良いこともあります。

上記の手作り精製水については「精製水で手作り化粧水|原料解説とオリジナルアレンジ法も解説」の記事にて詳しく解説しています。

精油(エッセンシャルオイル)を使ったアレンジ化粧水も紹介しているので、興味のある方はぜひチェックして下さい。

手作り化粧水に精製水を使用する理由|水道水ではダメなの?

手作り化粧水の原料の大まかな役割は以下の通りです。

  • 精製水:希釈(成分をちょうどよい濃さに薄める目的)
  • グリセリン:保湿成分(化粧水としての働きを持たせるために用いられる成分)

ここで、精製水とは何か?について改めて解説します。

精製水とは、水道水などの原水からミネラル成分や塩素系消毒剤(一般的には「カルキ」と呼ばれている)・細菌などを除去した水のことです。
水に含まれる不純物を可能な限り除去したものであるため、水道水では都合がよくない様々な場面で用いられています。

(精製水が使用される場面)

  • 加湿器やアロマディフューザー・美顔器に使用する水・・・水道水は、乾燥したときに不純物が塊になってしまい、目詰まりを起こすことがあるため。エステサロンや美容サロンなどの店舗でも、精製水が広く使用されています。
  • 薬品や塗料の希釈・・・水道水を使用すると、不純物が化学反応を起こしてしまい、仕上がりの製品の品質に影響してしまう可能性があるためです。
  • 手作り消毒液・・・無水エタノールを精製水で希釈することで、手作り消毒液を作成できます。不純物が含まれている水道水で希釈した場合、長時間の保存ができなかったりするなどのデメリットが生じる可能性があります。

以上を踏まえて、手作り化粧水を作るときに水道水ではなく精製水が望ましい理由は、精製水には塩素系消毒剤が除去されているためです。

カルキなどの塩素系消毒剤には、肌に対して負担を与える可能性があることが知られています。
どの程度摂取したらNGで、どの程度までならOK・・・といった基準があるわけではありませんが、肌に良くないといわれるものをあえて使用するのも嫌ですよね?

市販の化粧品に関しても、使用されている美容成分は非常に幅広く様々なものが使用されていますが、希釈のために使用されている水は精製水です。

つまり、「水道水では全くダメ」というわけではないかもしれませんが、水道水を使用すると肌に負担になってしまう可能性があるため、精製水の方が望ましい、ということです。

グリセリンって何?

グリセリンって何?

手作り化粧品の2つの原料のうち、精製水は主に希釈のために用いられるものです。
となると、化粧水としての機能性として大きな役割を果たしているのはグリセリンであるということになります。

この章では、グリセリンとはどのようなものなのかについて解説します。

グリセリンは天然の保湿成分

グリセリンは、高等植物や海藻、動物などに含まれる成分です。元々、オリーブオイルから発見されたという事実もあり、元々天然由来の成分です。現在ではヤシの実などから作る天然のグリセリンと石油系原料から作る合成グリセリンの2種類が存在しますが、天然由来のグリセリンが主流として流通しています。

無色透明で甘みのあるシロップ状の液体をしているグリセリンは、化粧品の原料として50年以上にもわたり使用されています。

皮膚への刺激、眼への刺激、アレルギー性がいずれも弱く、安全性について高く評価されている成分です。
その安全性の高さから、化粧品としてだけではなく食品添加物としての使用も認められています。

そして、グリセリンの効果には、肌にしっとりとした潤いを与えられる効果があるとされています。

つまり、グリセリンの魅力は「安全性や効果に関する実績が十分にある、コスメの王道成分」ということがいえます。

つけ過ぎや直接塗るのはNG

安全性についての実績が十分であるとは言っても、用法や使用料をきちんと守ることは大切です。

「保湿効果を実感したいから、グリセリンの配合量を3倍にする」
「カサツキが気になる箇所があるから、ちょっとだけグリセリンを直接塗ってみよう」

上記のように正しい用途を無視してしまうと、肌荒れや炎症などを引き起こしてしまう可能性があります。

従って、グリセリンを使用する際には、上のレシピで紹介した分量をきちんと精製水で希釈して使用するようにしましょう。

ご自身の肌質にも要注意

手作り化粧水は「使用量や使い方さえ間違えなければOK」とも言い切れません。
特に敏感肌の方にとっては、紹介したレシピの分量のグリセリンであっても、肌の負担になってしまう可能性があります。

そのときには希釈の割合を薄くして、肌への負担を抑えられるように工夫してみましょう。

グリセリンを使った手作り化粧水の大きなメリットとしては、肌質に合わせて分量の調整ができることと、グリセリン以外の様々な成分が含まれていないことです。

市販の化粧品の場合、肌に合わない時にはどの成分が肌に負担になっているのかがわかりません。
また、手作り化粧水のように薄めて使用するといった使い方は基本的にできません。

できる対策としては、ご自身の肌に合う別の商品を探すことですが、肌質によっては次のようなトラブルを抱えてしまうことも。

「自分に合う商品がいつまでたっても見つからない」
「好みの化粧水があったのに、リニューアルをして成分が変わってしまい、肌に合わなくなってしまった」

手作り化粧水の場合は、レシピさえ覚えてしまえば将来にわたってずっと自分にあった化粧水を使用し続けることができます。

グリセリンや精製水ってどこで購入できるの?

グリセリンや精製水ってどこで購入できるの?

「手作り化粧水を作ってみたいけど、グリセリンはどこに売っているの?」

という疑問を持つ方もいるかもしれません。

結論からいえば、グリセリンは薬局やドラッグストアで販売されています。
化粧水の近くに置かれていたり、消毒用アルコールの近くに置かれていたり、お店によって置かれている売り場は異なります。

おおよその価格は150mlのものであれば1,000円以下で購入できます。
150mlといえば、50mlの手作り化粧水30回分!

1週間につき50mlのペースでたっぷりと化粧水を使用しても、半年以上使用し続けることができます。

このとき、精製水の必要量は45ml×30=1.35Lということになります。

精製水はドラッグストアで購入することができますが、その場合500mlのものが1本あたり100円程度です。
また、市販の精製水は開封後、だいたい1週間程度で使い切るように案内している商品が多いため、500mlの精製水を30本購入しないといけない計算になります。

ここでおすすめしたいのが、水のプロフェッショナルであるサンエイ化学が運営する「精製水.com」です。
精製水.comは、国内唯一の精製水のメーカー直営サイトで、高品質な精製水を業界最安値で提供しているサイトです。

(高純度精製水 5L):1,381円

使用期限はちょうど6か月間です。
高い密封性により、開封後も大きく品質が変わらずに使用していただけるため、長い目で見れば料金面でも非常にお得です。

もちろん、洗顔や手作りのパックなど、手作り化粧水以外の用途にも利用できます。

美容関連の精製水の用途については「【精製水の美容効果を徹底検証】肌への負担を軽くする超節約コスメ」の記事に詳しく紹介しているので、興味のある方は是非チェックしてください。

まとめ

グリセリンと精製水を混ぜることで、手軽に手作りの化粧水を作ることができます。
手作りの化粧水には、①安い②肌への負担が少ない③肌質に合わせて分量を調整できる、という嬉しいメリットがあります。

たった2種類の原料を混ぜるだけで作れるので、興味のある方はぜひチャレンジしてください。

グリセリンは薬局やドラッグストアで販売されています。
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