【精製水の美容効果を徹底検証】肌への負担を軽くする超節約コスメ
水道水などから不純物を取り除いた精製水は、美容効果についても期待されています。美容意識の高い方や節約志向の方、アトピーやニキビなどの敏感肌の方など、最近、多くの方々が精製水を使った手作り化粧品を始め、美容目的で精製水を使用されているのです。
しかし、精製水を使用したことのない方にとっては「精製水は本当に美容の効果があるの?」「精製水を使用することでどうして美容の効果が期待できるの?」との疑問を感じられるかもしれません。
今回は、精製水メーカーでもある精製水.comが、客観的なデータなども踏まえながら精製水の効果について検証していきます。また実際に、どのような用途で化粧水が用いられているのかについて、代表的なものを紹介します。コスメ選びや作り方の参考にしていただけたら幸いです。
精製水の美容効果・美肌効果とは?
精製水(ろ過などの方法によって消毒剤やミネラル分を除去した水のこと)は最近、美容効果で注目されています。
元々は、精製水の主な用途としては工業機械の洗浄や薬品・塗料などの希釈用、自動車のバッテリー液や洗浄、コンタクトレンズの洗浄などの用途が主流でした。しかし、水道水のように消毒剤などの不純物が含まれていないことにより、肌への負担が少ない、肌に水分が浸透しやすいなどの作用があり、美容に良いとされています。
InstagramやTwitterなど、SNSを中心にインフルエンサーや美容に関する意識の高い方の間で、精製水は話題になっています。中には、男性の愛用者も存在するほどです。
しかし、このように注目されているとはいっても、次のように思われる方もいるかもしれません。
- 精製水とはいっても、結局のところ水じゃないの?
- 水道水との違いを実感できるの?
- 普段使いの水は水道水で十分なのでは?
以上のような疑問に答えるために、次の章では、精製水が美容に効果的な理由について紹介します。
精製水が美容に効果的な理由
精製水が美容に効果的であると考えられる理由について2点紹介します。
理由①酸化作用のある塩素系の消毒剤が含まれていない
水道水は飲用水として安全に飲めることを目的として、水道法で定められた量の塩素系消毒剤が含まれています。塩素系消毒剤は、水道水を飲んだときのあの独特のツンとする味の源でもあります。
塩素系消毒剤には殺菌作用があるので、水を安全に飲むためや、保存性を持たせるためには重要な成分ですが、一定の分量を超えると肌に対してダメージを与える物質ともなります。というのも、塩素系消毒剤には酸化作用があるためです。
一般社団法人浄水器協会のホームページにも、残留塩素の肌へのダメージについての記述があります。(http://www.jwpa.or.jp/qa03.htm)
水道水は、水道法にて肌への影響を最小限に抑えるべく塩素系消毒剤の分量の規定がされていますし、具体的に、どの程度の分量の塩素系消毒剤が含まれていれば人体に直接的に大きな影響が出るのか、といった明確なデータはありませんが、肌にとってよくない成分は微量でも含まれないに越したことはありません。
コスメや美容系サプリなどで「抗酸化作用」はおなじみですが、水の酸化作用を排除することも美容の効果として期待できるのではないでしょうか。
※ニキビ・アトピーと乾燥
肌の乾燥はニキビやアトピーの原因となります(ニキビの場合は、皮脂の詰まりによっておこるものもあります)。従って、ニキビやアトピーを改善するためには、肌の保湿が必要となりますが、市販の化粧水などの場合は水以外の成分も多数含まれているため、逆に肌の負担になってしまうこともあります。水道水の場合も同様です。
そこで、敏感肌の方に重宝されているのが精製水です。精製水で洗顔をしたり、精製水から作った手作り化粧水を利用したりすることなどにより、長年治らなかったニキビやアトピーが改善されたという声があがっています。
理由②不純物の少ない精製水(純水)
精製水は、独自の製法により不純物をほとんど取り除いた純粋な水です。薬品やコンタクトの洗浄液を作る際に精製水が用いられていることからも分かる通り、精製水は化学物質の効果や効き目を邪魔することのない成分です。
例えば、保湿性の高いグリセリンや、肌の代謝を高める効果のあるといわれる精油などを精製水で希釈することで、それらの効果を邪魔することなく発揮させることが期待できます。
化粧水やパックなどは、低価格の物から百貨店で販売されているような高価格帯のものまでマチマチですが、手作り化粧品であればワンコイン以下で作ることができるので、とても経済的です。また、たっぷりと贅沢に使用できる点も大きな魅力です。
精製水の美容目的での用途
精製水の美容目的での用途について紹介します。
プレ化粧水・洗顔用水として(精製水をそのまま肌に使用)
不純物のほとんど含まれない精製水をプレ化粧水や洗顔用水として使用することで、肌にダメージを与えずに洗顔すること、化粧水や乳液などの浸透を高める効果が期待できます。
この時のポイントとしては、強くバシャバシャと洗ってしまうと、必用な皮脂や角質を落としてしまう可能性があるので、コットンに精製水をしみこませて、パタパタと叩くように精製水を顔の肌に浸透させることです。
手作り化粧水として(精製水+グリセリン・無水エタノール)
精製水を使って、手作りの化粧水をつくることもできます。
つくり方は、非常にシンプルでグリセリンを精製水で10倍に希釈するだけです。グリセリンはとても保水性が高いので、手作り化粧水を利用することで肌の乾燥を防いで、ツヤのある肌を手に入れることができます。もしくは、グリセリンの代わりに無水エタノールを使用、あるいはグリセリンと無水エタノールを1:1でブレンドしたものを使用してもOKです。
さらに、精油を数滴加えることで、肌の代謝を高めてエイジングケアなどの効果を発揮させることが期待できます。
手作りパックの希釈用水として
市販の化粧水や美容液と精製水を1対2の割合で希釈して、コットンなどにしみこませて手作り用のパックも作られています。
精製水で希釈することにより、化粧水や美容液の成分を不純な成分をプラスすることなく、肌にちょうど良い割合で希釈させることができるということです。
パックなどを別途購入しなくても、手元にある化粧品を有効活用できるのも嬉しいポイントです。
美顔器のスチーマー用水として
美顔器のスチーマー用水として、精製水を使用する方も少なくありません。
水道水の塩素系消毒剤は10分以上の過熱をしなければ除去されないこと、塩素系消毒剤以外の成分も含まれていることなどから、スチーマーから出てくる蒸気の中にも不純物が含まれています。精製水をスチーマー用水として使用する場合は、これらの不純物が含まれていないため、肌へのダメージを気にせずに利用することができます。
まとめ
精製水が最も注目されている用途の一つに、手作り化粧品などをはじめとした、美容関連の用途が挙げられます。
一般社団法人浄水器協会のホームページにも記載されている通り、水道水には肌へのダメージとなりうる塩素系の消毒剤がふくまれていますが、不純物の含まれていない精製水には肌へのダメージのリスクの元がないためです。また、保水性の高いグリセリンの効果を弱めずに、必要な濃度にまで希釈できるという点も精製水を美容目的で利用する際の効果です。
精製水自体は、化粧品を購入する場合と比較すると非常に安く購入することができます。また、化粧品の刺激でアトピーやニキビなどの肌荒れに悩んでいた方が、精製水での手作り化粧品を使用し始めたことで肌荒れが改善したとの報告もあります。
一方で、長く日持ちしないというデメリットもありますので、窓ガラスなどの掃除用水や加湿器のために使用する水など、他の用途も踏まえて一度精製水を試されてみてはいかがでしょうか?