【アルコール・消毒法】精製水を用いた新型コロナウイルス対策

【アルコール・消毒法】精製水を用いた新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルスの脅威により、マスクやアルコールなどの衛生用品の品薄状態が続いています。
マスクやアルコールが店頭でなかなか購入できない今、マスクやアルコールなどを手作り品で代用する向きが高まっています。

例えば、アルコールは無水エタノールと精製水を混ぜることで、代用することが可能となっています。

この記事では、精製水を使用したアルコールを作成する方法について解説します。また、市販されているアルコールなどの消毒剤の使用法、新型コロナウイルスへの対策可否についても、厚生労働省などの公的情報にもとづきながら解説します。

緊急事態宣言が発令され、先行きが不透明な状況の中、どのようなケアをすればよいか不安に感じている方も少なくないと思います。

この記事を読むことで、消毒についての不安を解消し、少しでも前向きに殺菌に取り組んでいただけたら幸いです。

 

消毒用アルコールを自作する方法

消毒用アルコールを自作する方法

新型コロナウイルスの影響により、消毒用のアルコールがドラッグストアなどの店頭で不足する状況が続いています。

小さなお子様や高齢者のいるご家庭を始めとした個人のお客様も、緊急事態宣言下で時短での対応を迫られながらも営業を続けられている店舗や企業においても、日に日に衛生用品の不足感が高まっています。

そんな中、需要が高まっているのが代用品としてのアルコールです。

・無水エタノール+精製水
→無水エタノール4:精製水1の割合でブレンドするだけで、消毒用の精製水を作ることができます。
無水エタノールとは、アルコール濃度が100%に近い機械洗浄用のアルコールです。

消毒用のアルコールと異なり、水分がほとんどないため、鉄製の機械などの消毒をする際に使用されます。
ただし、原液のまま使用しても、殺菌作用が現れる前に蒸発してしまうため、そのままでは消毒用としては使用できません。

精製水を使って消毒用の精製水程度の濃度に薄めることによって、消毒液として使用できます。

(平常時は、消毒用の精製水としては認められませんが、現在は新型コロナウイルスの影響による品薄状態の状況も踏まえ、厚生労働省にて消毒液としての使用が認められています)

無水エタノールと精製水を使用した手作りのアルコールについては、「無水エタノール+精製水で手作り消毒液!【新型コロナウイルス対策】」にて細かく解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

・高濃度のお酒
アルコール消毒液と同程度のアルコール濃度のお酒についても、消毒液としての使用が認められています。
消毒液としてのアルコール度数は70~83%です。
これよりも高濃度なお酒は、精製水で希釈するように推奨されています。
→例えば、アルコール度数が90度を超えるウォッカ「スピリタス」は、そのまま使用しても効果が期待できないため、アルコール度数が80度程度になるように1割程度混ぜて使用します。

※精製水で希釈をする理由

①アルコール度数が70~83%よりも高濃度な場合、殺菌作用が現れる前に蒸発してしまうため、希釈をすることで殺菌効果が現れる
②濃度が高すぎると、肌への刺激が強くなり、負担になってしまう
③水道水で希釈をすると、ミネラル分や塩素系の消毒剤などのその他の成分が含まれているため、消毒には適していない

以上の理由から、アルコール濃度が83度を超える場合は、使用する前に精製水で希釈するケースが基本です。

※手作りアルコールは使用容器も注意
無水エタノールと精製水で手作りの消毒液を作る場合は、使用する容器にも注意しましょう。
使用可能な主な容器は、以下の3点です。

  • ポリエチレン(PE)
  • ポリプロピレン(PP)
  • ポリ塩化ビニル(PVC)

例えば、100円均一ショップなどで販売されているデザイン性の高い容器やかわいい容器は、PETの物が多いですが、PETの場合はアルコールの品質を劣化させてしまったり、アルコールが容器を変形させてしまったりする可能性があります。

安全性やアルコールの材質でつくられた容器を選びましょう。

【厳禁】メチルアルコール(燃料用アルコール)は使用不可

【厳禁】メチルアルコール(燃料用アルコール)は使用不可

勘違いや品薄感から、燃料用のアルコールを消毒液として購入する人が増えているというニュースが報道されています。

しかし、上記で紹介した高濃度のお酒や無水エタノールと異なり、燃料用アルコールは人が使用したり口にしたりすると非常に危険です。
燃料用アルコールは、毒性の強いメタノール(メチルアルコール)を原料としているためです。
エタノールとは同じ「アルコール」の仲間ですが、全く種類の異なるアルコールであるということです。

海外の事例や戦前には、中毒による死亡事故も起こっているため、絶対に口にしない様に注意しましょう。

メチルアルコールは「メタノール」「メチルアルコール」「燃料用アルコール」などの名称で販売されているので、間違って購入しないように(万が一購入してしまっても、間違って使用しないように)注意が必要です。

経口摂取(口から飲むこと)が非常に危険であることは言うまでもありませんが、皮膚への塗布についても非常に危険です。

エタノール以外のアルコールや消毒液

エタノール以外のアルコールや消毒液

一般的に「消毒液」として知られているのは、最初に紹介したエタノールです。
安全性が高く、殺菌効果も高い消毒液としては、やはりエタノールが最も優れていて、使い勝手の良いアルコールです。

一方で、品薄状態が続くことにより、消毒用アルコール以外の消毒液で代用する方も増えています。
この章では、一般的に消毒液として知られるエタノール以外の消毒液を紹介します。

イソプロパノール

イソプロパノールは、70%以上の濃度で新型コロナウイルスに対する殺菌作用が認められるとの報告があります。

ただし、デメリットとしてエタノールよりも皮膚・肌への負担・刺激が強いことが知られています。
皮膚や肌に使用する際には、50~70%の濃度に希釈して使用することが推奨されていますが、新型コロナウイルス対策として効果がみられるのが70%以上の濃度ということにあるため、皮膚への影響と消毒作用のバランスを見ながら、使用するように心がけましょう。

あくまで、消毒剤が品薄であり、なおかつ新型コロナウイルスの脅威が迫っている現状では、使用しても問題ないと言えますが、品薄状態が解消されたときには使用しない方が望ましいと言えます。

なお、濃度の調整を行う際には、精製水を使用すると良いでしょう。

次亜塩素酸水

次亜塩素酸水は、手の消毒用としては適していませんが、空間除菌や幅広い範囲での殺菌目的などに使用されます。また、ノロウイルスやロタウイルスなど、アルコール殺菌が利かない微小なウイルスにも効果を発揮することが知られていて、新型コロナウイルス対策としての効果も認められています。

次亜塩素酸水は、水と食塩を原料とする安全性の高い液体で、日本国内では食品添加物としても認められています。

次亜塩素酸水を消毒液として使用する際には、ppmで表される濃度が重要です。
例えば、室内の消毒をするために望ましい濃度は50ppm程度なので、これよりも高濃度の場合は精製水などを使って希釈します。

効率よく室内の除菌を行いたい時には、50ppm程度に希釈した次亜塩素酸水を加湿器に入れて使用することです。

注意点は、次亜塩素酸ナトリウムと混同しないことです。
次亜塩素酸ナトリウムは、名前が非常に似ているものの、次亜塩素酸水とは全くの別物です。
次亜塩素酸ナトリウムとは、キッチンハイターなどの用途で使用されている通り、入手しやすく価格も安いという特徴がありますが、皮膚へのダメージが強いため、消毒液としては使用できません。
→次亜塩素酸ナトリウムは人体には使用できませんが、リネンや食器などの消毒剤としては新型コロナウイルスに効果が認められています。

ベンザルコニウム・クロルヘキシジングルコン酸

ベンザルコニウムやクロルヘキシジングルコン酸などは、市販の消毒液の原料として多く用いられています。

これらの消毒液は、新型コロナウイルスに対しては消毒作用が弱かったり、効果が認められていなかったりするため、新型コロナウイルス対策としては推奨されていません。

【お願い】アルコールや精製水の買い占めはお控えください

【お願い】アルコールや精製水の買い占めはお控えください

新型ウイルスの脅威が強くなるにつれ、マスクやアルコールなどの品薄感が強まっています。。
そして、4月以降は精製水を使って消毒液を作れるという情報が広がったことから(テレビでも手作りの消毒液の作り方が紹介されました)、一部に精製水をまとめ買いされるケースがみられるようにもなりました。

当社サンエイ化学工業の運営する「精製水.com」でも同様の動きがみられます。

精製水メーカーである当社としては、精製水が必要とされることは非常にありがたい限りなのですが、一方で精製水を必要としている方に精製水の供給が出来なくなってしまうという懸念・心配も感じている部分です。
新型コロナウイルスの影響により、物流にも影響が出ている昨今では、商品が供給できた場合でも商品の配送事情によって、必要としてくださる方に商品の到着が遅れてしまうというリスクも考えられます。

当社の「精製水.com」は、国内唯一の精製水メーカー直営サイトとして以下の点を強みとして運営しております。

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  • お得なお試し購入制度(初回購入の方に限り、精製水5Lを550円でお届け)

通常時であれば、当社は工場での機械洗浄用・洗車用など、様々な用途に大量注文にも対応しています。
現状は、新型コロナウイルスの影響により先行きが不透明な状況ですが、状況を鑑みながら少しでも多くの方に必要な水を提供すべく、臨機応変な対応を務めてまいります。

お客様につきましては、現状のご理解と「買い占め」などの行動をお控えいただくよう、協力いただけましたら幸いです。

どうしてもアルコールが入手できない場合の対応策

どうしてもアルコールが入手できない場合の対応策

品薄状態の影響により、どうしてもアルコールが入手できない場合・・・
できることが何もない、というわけではありません。

むしろ、緊急事態だからこそできる限りの対応を行うことが必要です。

厚生労働省・経済産業省が発表しているパンフレットによると、注意すべきポイントは以下の2点です。

①水道水での手洗い・うがいを徹底する
新型コロナウイルスやインフルエンザに感染しないためには、何よりも手洗い・うがいが重要です。
水道水には、塩素系消毒剤が含まれているとはいえ、手洗いやうがいで新型コロナウイルスを殺菌できるほどの殺菌作用はありません。しかし、身体に付着した菌を洗い流すという点では、30秒以上の手洗い、15秒以上のうがいを徹底しましょう。

②身の回りを清潔にする
ウイルス感染の大きな脅威となるのが、接触感染です。

ドアノブや手すり・食器など、手が触れる部分はしっかりと消毒をするようにしましょう。

消毒剤としては、熱水や塩素系漂白剤・次亜塩素酸ナトリウムなどが有効です(アルコール以上に効果的です)。

不要不急の外出を控え、人との接触機会を最小限に抑えるとともに、身の回りを最大限にきれいにすることで、ウイルスから身を守るようにしましょう。

参照:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf

まとめ

現状、消毒用アルコールの品薄状態が続いています。

例えば、無水エタノールや、高濃度のお酒・次亜塩素酸水などを精製水で希釈することにより、手洗い用の消毒液や空間除菌用の消毒液を手軽に作ることができます。

最適な濃度を把握して、混ぜて使用していただけたら幸いです(その際には、最適な容器を選ぶことも意識してください)。

当社サンエイ化学工業「精製水.com」では、これまで以上に精製水を早く、確実に必要な方にお届けできるよう、取り組みを続けています。

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