精製水の便利な使い方紹介!あらゆるジャンルで大活躍

精製水の便利な使い方紹介!あらゆるジャンルで大活躍

「美容には精製水が良いって聞いたけど、どのような使い方があるの?」
「加湿器を使用するために精製水を購入したけど、他にどのような使い方があるの?」

精製水のメーカーでもあり販売店でもある当社サンエイ化学工業は、お客様から精製水の使い方に関する質問を受けることも珍しくありません。

実際、精製水はさまざまな使い方が出来るので、使い方次第では日ごろの悩みのケアや対処ができます。

今回の記事では、精製水の使い方について解説します。
今回の記事で紹介する使い方を試していただくことで、精製水をより身近に、より便利に使っていただけることでしょう。

精製水ってどんなもの?

精製水ってどんなもの?

さまざまな使い方のできる精製水ですが、そもそも精製水とはどのような物でしょうか?

精製水を購入した方や購入を検討している方は、健康・美容・消毒・洗車など精製水に興味を持つきっかけがあったかと思います。
とはいえ、普段身近に使用している「水」が、そのようなさまざまな目的で使用できることには、やはり驚きもあるのではないでしょうか?あるいは「水道水とどこが違うの?」という疑問も感じられるのではないでしょうか?

水道水に含まれている不純物

精製水とは、特別な製法により不純物を除去した水のことです。

「無色透明で、飲用水として飲んだときにもそれほど強い味のしない水道水に不純物なんて入っているの?」という疑問もあるかもしれませんね。
しかし、普段使用している水道水には、様々な物質が入っていて、中学校などで学習した「水(H2O)」と同じものとは言えません。

水道水に含まれている主な物質は以下の通りです。

(水道水の原水である地下水などに含まれている物質)
ミネラル成分・・・カルシウム・マグネシウムなど。健康に有益なものや水のおいしさの源になる物質もあれば、ヒ素など摂取しすぎると毒になるものもあります。人体に毒になる成分は、基準値以下になるように水道法にて規定されています。

細菌・・・原水の中には、各種細菌も含まれています。細菌についても無害なものと有害なものがあり、有害なものは基準値になるように規定されています。

農薬・除草剤・・・原水近くに田畑がある場合には、原水に農薬や除草剤が混ざることもあります。農薬や除草剤についても、健康に影響が生じないように基準値が設定されています。

(浄水の過程で含まれる物質)
トリハロメタンなどの塩素系消毒剤・・・細菌などを除去し、新たな菌の繁殖を防ぐために塩素系の消毒剤が含まれています。確実に消毒・殺菌をするために基準値以上の消毒剤を使用することが規定されていますが、安全に使用することができます。

アルミニウム・・・浄水の際に、水中の細かなゴミを沈殿させるために、アルミニウムの含まれた薬品が使用されています。

鉛など・・・現在は使用が禁止されていますが、古い水道管には鉛が使用されていて、水道水の中に溶けだしていることがあります。

精製水は水道水の不純物を除去

精製水は、上に記載した水道水の不純物をろ過や、イオン交換などの特別な方法で除去したもののことです。
純度を高めるために紫外線殺菌がされることもあります。

精製水は、学校などで学習する水(H2O)に非常に近く、純水とも呼ばれています。

精製水は特別な装置を作って作られるため、煮沸や浄水器などで作ることはできません。
→大量に精製水が必要な方は、水道水から精製水を作ることのできる純水器という専用の機器を使用することにより、家庭や工場の水道から精製水を作ることができます。

精製水にさまざまな使い方がある理由

水に含まれる不純物には、プラスの側面とマイナスの側面があります。

具体例を紹介します。

〇プラスの側面

  • 飲用水として飲んだ時のおいしさの源になる・・・カルシウム・マグネシウム・シリカなどのミネラル
  • (ダイエット向けの硬水などの場合)デトックス効果が期待できる・・・カルシウム・マグネシウムなど
  • 水の使用期限を長持ちさせてくれる・・・塩素系消毒剤

〇マイナスの側面

  • 蒸発した後に白い痕が残ってしまう(スケール)・・・カルシウム・マグネシウムなど
  • 大量に摂取すると健康被害が生じてしまう・・・塩素系消毒剤
  • 希釈用水として使用した際に、薬品などの本来の効果が得られないことがある・・・ミネラル成分や細菌など

精製水を使用すると、水道水のプラスの側面もマイナスの側面も見られなくなります。

例えば、水道水にとってプラスの面で精製水を見た時、精製水はおいしさの成分であるミネラルが含まれていないため、飲用水には適していません。
それどころか、精製水を除去すると雑菌が入りやすくなってしまったり、飲んだ時に必要な栄養素を体外に排出してしまったりして、腹痛を招いてしまうことがあります。

反対に、水道水のマイナスの面が作用する場面で使用するのが、精製水の理想的な使い方ということになります。
次の章からは、精製水の使い方を具体的に解説します。

精製水の使い方①水垢が残らないメリットを活かして清掃用に

精製水の使い方①水垢が残らないメリットを活かして清掃用に

水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、蒸発して乾燥した時に白い塊になって残ってしまいます。
この塊は「水垢」「スケール」などと呼ばれており、さまざまなトラブルの元になります。

精製水の具体的な使い方は次の通りです。

洗車用水として

  • 愛車を常にきれいにしておきたい方
  • 水滴や水垢の痕がいっぱいの車には乗りたくない方

車の汚れが気になる方にとっての悩みは「まめに洗車をするのが大事なことは分かっているけど、手間がかかるからそれほど頻繁にはできない」ということではないでしょうか?
洗車は1ヵ月に1度程度は行いたいものですが、なかなか重い腰があがらず2か月、3か月・・・と過ぎてしまうのはとてもよくあることです。

例えば家庭で洗車をする際には、水拭き→乾拭き→カーシャンプー→乾拭きの工程を踏まなければなりません。
この時、乾拭きが十分にできていないと水滴の痕がそのままシミになって残ってしまいます。

水垢の痕は、見た目が悪いだけではなく、自動車のボディの凹みやサビなどの原因になることもあるので、自動車を長くきれいに乗りたい方にとっても、ていねいに洗車をすることはとても重要なことです。

洗車に精製水を使用すると、水垢の原因となる物質が除去されているので、乾拭きをせずに水をかけ流すだけでよくなります。

→洗車で精製水を使用する際には、水の使用量が多いので純水器の利用もおすすめです。
純水器とは、水道に接続するだけで水道水が純水になる機器のことです。
詳細は、販売サイトでもある「カートリッジ純水器.com」にて紹介しているので、興味のある方は是非ご覧ください。

参考:カートリッジ純水器 本体 CP-10(¥57,200)

ガラスやステンレス製品の清掃・洗浄に

ガラスやステンレス製品の清掃・洗浄も精製水の使い方の代表例です。

具体的には次のケースです。

  • 家庭での窓ガラスやステンレスの水回りの清掃・・・洗車のケースと同様、乾拭きをしなくても水垢が残りません
  • 飲食店でのガラス食器の洗浄用として・・・ワイングラスの洗浄など、乾燥後の乾拭き作業が無くなるのでとても簡単になります

ガラスやステンレスの洗浄の際には、どうしても水垢の痕が目立ってしまいますが、精製水を使用するだけで水垢を気にしなくてもよくなります。

精製水の使い方②目詰まりが生じないメリットを活かしてスチーマーなどに

精製水の使い方②目詰まりが生じないメリットを活かしてスチーマーなどに

水道水のスケール(カルシウムなどが乾燥して白く固まったもの)は、機器の故障の元になることがあります。

例えば、水を使用する以下の製品では故障を防ぐために水道水ではなく精製水を推奨しています。

  • 美顔スチーマー
  • CPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療に用いられる機器)
  • 人工呼吸器

これらの機器に水道水を使用すると、機器内部のチューブに乾燥したスケールが詰まってしまうことがあります。精製水ならカルシウムが除去されているため、目詰まりによる機器の故障の心配がありません。

機器が高額であることに加え、CPAPや人工呼吸器は健康にも密接にかかわっているため、メーカーの推奨通り精製水を使用するようにしましょう。

精製水の使い方③健康や美容に悪い成分が入っていないメリットを活かして美容・健康用品に

精製水の使い方③健康や美容に悪い成分が入っていないメリットを活かして美容・健康用品に

水道水に含まれているトリハロメタンなどの塩素系消毒剤は、健康や美容に悪影響を与え得てしまう可能性があることが知られています。

水道水では、厚生労働省が定める水道法にて基準値が設けられており、直接的に大きな影響が生じるレベルでの分量の消毒剤が使用されているわけではありませんが、とはいえ多量に摂取すれば有害であることが分かっている物質が、水道水に含まれていることは確かです。

そして、塩素系消毒剤の含有量がどの程度だったら健康や美容に悪影響が生じてしまうのかは、今のところ明確には分かっていません。

細菌では、健康志向・美容志向も非常に高いため、日常の健康や美容のケアに精製水を使う方が非常に増えています。

エステの美顔器などの機材に

芸能人やインフルエンサーなどが、個人でも精製水が美容に効果的であることを紹介していて「精製水が美容に良い」というイメージが浸透していることもあり、エステサロンや美容サロンでも精製水を使用する店舗が増えています。

例えば、エステサロンでの美顔器に使用したり、美容サロンで洗髪に精製水を使用したりするなどの使い方です。

個人から業者まで幅広い用途で使用されるのも、精製水の特徴の一つです。

家庭での加湿器・アロマ用水に

家庭で使用する加湿器やアロマディフューザーに精製水を使用する方も増えています。

トリハロメタンには、発がん性などの健康への悪影響や、活性酸素を発生させやすくなり肌へのダメージを与える可能性があることなど、さまざまなデメリットが指摘されています。そこで、塩素系消毒剤を室内に広げないような対策として精製水が使用されているというわけです。

加湿器に精油(エッセンシャルオイル)を加えて、手づくりのアロマスプレーを作るといった手法もあります。

また、加湿器に使用する際には、目詰まりによって機器が故障してしまうリスクを低減させるメリットも期待できます。

手作り化粧品として

精製水を使って、手作りの化粧水・パックなどを手作りする方も増えています。
また、精製水そのものを洗顔用水やプレ化粧水として使う方法もあります。

手作り化粧品の大きなメリットは次の2点です。

  • 安いこと
  • 必要最小限の成分しか入っていないため肌に優しいこと

このようなメリットから「たっぷり使える」「ニキビ・アトピーが消えた」といった声をいただくことも少なくありません。

精製水の使い方④手作り消毒液の作成用として

精製水の使い方④手作り消毒液の作成用として

2020年になってから注目度が急上昇しているのが、手作りの消毒液を作るために精製水を利用する方法です。
新型コロナウイルス対策により、アルコール消毒液がドラッグストアでなかなか購入できない状況が続いていますが、無水エタノールを精製水で希釈することで、消毒液が手作りできます。

無水エタノールとは、消毒液よりもアルコール度数の高いアルコールのことです。
一般的に消毒液がアルコール度数76.9~81.9%であるのに対して、無水エタノールは99.5%以上。
ただし、アルコール度数が高い=殺菌効果が高いというわけではなく、無水エタノールをそのまま使用すると殺菌作用が現れる前に蒸発してしまうため、手の消毒などには使用できません。
肌への負担も心配されます。

この無水エタノールを手洗い用の消毒液と同じくらいのアルコール濃度に薄めることで、消毒液を作れるというわけです。

無水エタノールを使用した手作りの消毒液は、作り方さえ間違わなければ消毒に効果があるとして、テレビ番組で紹介されたり、日本タクシー協会などでも用いられたりしています。

「手作りの消毒液を作るときは、水道水ではダメなの?」といった声も耳にしますが、水道水には不純物が含まれているため、劣化が早まるためです。

手作りの消毒液については「【新型コロナ対策】無水エタノール+精製水で手作り消毒液!」にて詳しく解説しています。

精製水の使い方⑤車のバッテリー補充液として

精製水の使い方⑤車のバッテリー補充液として

自動車のバッテリー補充液としても精製水を使用することができます。

バッテリー液は使用しているうちに蒸発してだんだん水分が減少していきます。
バッテリー液が減少したまま車に乗っていると、バッテリーが高温の状態のままになってしまい、劣化や火災の原因になってしまうことがあります。

バッテリー液そのものは、希硫酸という硫酸を精製水で希釈したものですが、蒸発した水分を補充する際には、精製水を加えればOKです。

カー用品店などで「バッテリー補充液」として販売されているものも、一般的な精製水と同じものです。

なお、バッテリー補充液として水道水を使用すると、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのその他の物質が影響を与えてしまう可能性があり、事故や故障の原因になることがあります。

まとめ

精製水は、水道水などの原水から不純物を除去した水のことです。

水道水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分、一般細菌、塩素系の消毒剤などさまざまな物質が含まれているため、使い方によっては支障が生じることがあります。あるいは、不純物が意図した使い方を邪魔してしまうことがあります。

この記事では、精製水の特徴を生かした具体的な使い方(使われ方)を5つ紹介しています。
具体的な使い方は、以下の通りです。

  • 洗車・清掃
  • 加湿器やアロマディフューザー
  • 美容サロンやエステなど
  • 手作りの消毒液
  • 自動車のバッテリー補充液として

非常に幅広い使い方ができるからこそ、どのような使い方をすべきか迷うかもしれませんが、家庭で使用するにせよ工場や店舗で使用するにせよ、非常に幅広い使い方ができます。

注意したいのは、飲用水には適していないことと、開封後にはできるだけ早めに使用したいことです。
例えば、当社サンエイ化学では使用期限を発送から「6か月間」に設定しています(中には「1年間」に設定しているメーカーもありますが、高品質な精製水を安全に使用していただきたいという観点から短めに設定しています)。