精製水でニキビケア⁉エンドレスにできる湿疹に終止符を

精製水でニキビケア⁉エンドレスにできる湿疹に終止符を

「尋常性ざ瘡」という病名を耳にしたことがない方は多いかもしれませんが「ニキビ」なら大半の方がご存知だと思います。以前は病気だと認定されていなかったニキビは、今はれっきとした病気として認定されているのです。

一般的にニキビは思春期にピークを迎えます。発熱などの健康被害を招く病気ではありませんが、ひどくなると大人になっても消えない痕が残ってしまったり、コンプレックスの原因になってしまったりする可能性があります。また、思春期だけではなく「大人のニキビ」と呼ばれる大人になってから現れるニキビもあります。

今回の記事では、ニキビのメカニズムを明らかにしたうえで、予防・改善法の一つの提案として、精製水のスキンケアへの使用法を紹介します。治らないニキビに悩まされている方、ちょっとしたきっかけですぐにニキビができてしまう方はぜひ参考にしてください。

ニキビってどんな病気?

ニキビってどんな病気?

ニキビってどんな病気?

参照:PRTIMES

美容外科「東京イセアクリニック」が20~30代の男女328名を対象におこなったアンケート調査によると、男性の62.2%、女性の82.4%が「ニキビに悩んだ経験がある」と回答しています。

このように非常に身近な肌トラブルでありながら、ニキビの詳細について深く知らないという方も多いかと思います。ニキビがどのような病気なのかについて紹介します。

ニキビは毛穴に大量の皮脂が詰まったことが原因|ピークは思春期

ニキビは、以下のような経緯で発症します。

①毛穴の中に皮脂が詰まることによって毛孔が膨らみます。面皰(めんぽう)と呼ばれるニキビの初期段階で、外見としては赤いプチプチとした湿疹ができます。面皰の中は酸素が少なく、アクネ菌(ニキビ菌)が繁殖しやすいので、さらなる悪化を招きやすい状態です。

②ニキビ菌が増殖すると、赤く炎症を起こして湿疹が丘のように盛り上がった状態になります。丘疹(きゅうしん)と呼ばれるニキビの症状が進んだ状態です。

③さらに程度が進むと、膿がたまり毛孔が破壊され、皮膚がただれたような状態になります。膿疱(のうほう)と呼ばれる状態で、ひどい炎症が現れるだけではなく、痕が残ってしまう場合もあります。

これらの症状は、一般的には皮脂の分泌が多い思春期にピークを迎えます。痕が残らないようにするためにも早期のケア・治療が重要です。

ニキビには大人も悩まされている


参照:Lidea

「ニキビのピークは思春期」であるとのことですが、20代以降にニキビの悩みが無縁になるわけではありません。20代以降もニキビに悩む人の割合が非常に高いのが現状です。生活用品メーカーのライオンが20代~30代の女性974名におこなったアンケート調査によると、「ニキビが治りにくい」と感じている方の割合は以下の通りです。

  • 20代後半:64%
  • 30代前半:66%
  • 30代後半:71%

と非常に高い数値となっています。さらに、年代に比例して悩む方の割合が増えています。

このような20代以降のニキビのことを「大人ニキビ」といいます。ニキビ発症のメカニズムは、思春期のニキビと同じですが、大人ニキビの場合は、皮脂が多く分泌される原因としてストレス・食生活の乱れ・不規則な生活・不適切なスキンケアなどの要因があります。

また、大人ニキビを発症している方の中で乾燥肌の方は、治療や予防の際に肌の保湿が非常に重要になります。

参考:日本皮膚科学会

また、ニキビの大きな特徴としては、繰り返し発症することです。

ニキビの予防や悪化防止のために重要なこと

ニキビの予防法は、思春期の方も大人も大きくは変わりません。ここでは、慶応大学病院のホームページに紹介されているニキビの予防法を紹介します。

(生活面)

  • 高脂質や高カロリーの食べ物の摂取に注意する・・・動物性脂肪や糖質が皮脂の分泌を増やしてしまうため
  • ビタミン豊富な緑黄色野菜や、便秘解消に効果的な食物繊維を意識して摂取すること
  • ストレスをため込まないこと
  • 睡眠不足を解消すること

(スキンケア)

  • 1日2回程度ていねいに洗顔をする(メイク落としの際にクレンジングが肌に残ってしまったり、肌をこすりすぎたりするとニキビを悪化させる要因になるので要注意)
  • 乾燥する場合には保湿をする

ストレスの軽減や睡眠不足の解消については、生活を大きく変えない限り難しいので、食生活に注意しつつ、洗顔や保湿をていねいにおこなっていくことが現実的な対応策になります。そして、洗顔や保湿のために利用したいアイテムの一つに精製水が挙げられます。

参考:慶応大学病院HP

精製水がニキビケアに効果的な理由とは?

精製水がニキビケアに効果的な理由とは?

ニキビケアのための洗顔や保湿の際に、効果を発揮してくれる可能性があるのが精製水です。

精製水とは、水道水や地下水などの原水から、特別な処理方法によって塩素系の消毒剤やイオン成分(水中に溶けたミネラル分)を除去した水のことです(「純水」とも呼ばれています)。精製水は不純物が除去されており、水としての性質を強く発揮できることからさまざまな用途に用いられています。

ここでは、ニキビケアに精製水が効果的な理由と精製水の使用法について紹介します。

精製水での洗顔とパック|角質や不純物をきれいに除去してくれる

精製水は、ものを溶かす力が強いので、洗顔やパックの際に使用すると、不純物を浮き上がらせて除去してくれる力が強く働くといわれています。日々の洗顔やパックに精製水を使用することにより、肌に負担を与えずに不要な汚れや角質(脂質)をきれいに除去し、ニキビの要因を除去してくれます。

精製水を使った洗顔の仕方やパックのつくり方については「精製水を顔のスキンケアに使用|保湿力が発揮される4つの使い道」にて詳しく紹介しているので、よろしければ参考にしてください。

美顔器|精製水を使った手作りコスメの優れた浸透力

精製水は、水道水などに含まれている塩素系の消毒剤や微量の細菌、ミネラル成分などが除去されているので、保湿成分などと混ぜ合わせると成分の効果を高く発揮させることができます。例えば、精製水とグリセリン、精油(エッセンシャルオイル)を混ぜ合わせた手作りの化粧水を肌に使用すると、非常に浸透性が高いので肌をしっかりと保湿できるといわれています。

さらに、市販の化粧品のようにさまざまな成分が配合されていないことから、肌にダメージを与える要因が少なく、必要な保湿成分だけを吸収できるというメリットが期待できます。

ニキビの要因となる塩素が除去されている

精製水には、ニキビを悪化させる原因になるといわれている、塩素系の消毒剤が除去されています。従って、洗顔や化粧水、美顔器などに精製水を使用することで、肌への負担をかけずに汚れを落としたり保湿ケアをしたりすることができます。

まとめ

ニキビは10代の思春期だけではなく、幅広い世代の悩みとなっています。顔に湿疹ができるので目立ってしまうこと、悪化してしまうと痕が残ってしまう可能性があること、繰り返し何度も同じ個所にできてしまうことなど、ニキビの悩みは大きなストレス要因にもなります。

水道水などから不純物を除去した精製水は、ニキビのケアとしても効果を実感できる可能性が大いにあります。精製水には不純物が除去されていること、浸透性が高いことなどの特徴が発揮されるからです。洗顔やパックは身近な材料で手軽に試してみることができるので、ニキビに悩まされている方はぜひ一度、精製水を試してみてください。

また、ニキビは悪化する前の治療が重要ですので、早めに皮膚科の診察を受けるなどの対処も重要です。