精製水の使い道!3つの用途からわかるメリットや魅力
精製水が、化粧水やスチーマー、加湿器などに適していると最近評判になっています。精製水とは蒸留や、ろ過などによりイオンなどの不純物を取り除いた水のことで、ドラッグストアやインターネット販売店などで販売されています。
精製水は意外に幅広い用途で使用されていることをご存知でしょうか?
一般の方にとっては何に使うものなのかイメージしづらいかもしれませんが、美容や健康、工業から自動車まで精製水の利用用途は非常に幅広いものです。
今回は具体例を交えながら「精製水の使い道」について紹介します。
日常の場面での高純度精製水の用途・使い道
普段の日常の場面では主に美容や健康に関連するところで精製水は活躍しています。美容サロンやクリニックなどではもちろんですが、美容器具や健康器具などに個人で使用されるケースも最近は増えています。
用途①スチーマーやオートクレーブの用途として
医療やエステサロンなどで活躍するスチーマーやオートクレーブ(内部を高温高圧にすることで滅菌処理をするための装置。医療や生物実験などで利用)の用途としても精製水が使用されています。
純度の高い精製水は目に見えない小さな肌の汚れを除去するのに優れている点や、不純物が含まれていないことから肌に浸透しやすい点など、美容効果が非常に高いことも注目されています。そのため、エステサロンや美容室などで美容効果を高めるためのアイテムとして使用されているほか、美容に関心の高い個人のユーザーにも利用されています。
さらに、医療機関などで使用されるオートクレーブに関しても機器メーカーが精製水の使用を推奨しています。理由としては、水道水などに含まれる、わずかな不純物が機器の品質に不具合を生じさせる可能性があるためです
用途②化粧水などの原料として
浸透性や保湿性の高い精製水のメリットにより、基礎化粧品の原料としても活用されています。 高純度精製水はドラッグストアなどでも市販されているので、化粧品などと併用するために個人で精製水を購入して化粧水の原料にしたり、洗顔の際に精製水を使用したりする方が増えています。
用途③睡眠時無呼吸症候群の人工呼吸器(CPAP)用として
睡眠時に一時的に呼吸が停止してしまう、睡眠時無呼吸症候群の治療のための人工呼吸器に使用するための水としても、精製水が使用されます。 水道水の使用可否はメーカーによって異なりますが、不純物の沈殿や機器への詰まりを招く可能性があるため、精製水が推奨されています。
用途④加湿器の蒸気用として
冬場の乾燥対策に加湿器を使用する家庭が増えていますが、加湿器用の水としても精製水は適しています。 上述の通り、保湿性や浸透性に優れているので美容効果が高いことや水道水のように水垢がたまらないことから故障リスクが少ないことなどのメリットがあります。
用途⑤専用のものならコンタクトレンズの洗浄液や医療用にも
独自の規格があるので対応したものを選ぶ必要がありますが、コンタクトレンズの洗浄液や医療機器の洗浄などの目的としても精製水が使用されます。
例えば、コンタクトレンズの洗浄液は洗浄した水分が直接眼球に触れるためかなりデリケートな品質管理が必要とされます。専用の洗浄液が発売されているので、参考までに紹介しておきます。
工業用としての精製水の使い道
工業用精製水の特徴を踏まえて、用途や使い道について解説します。
工業用精製水とは
工業用の精製水は、水に含まれるイオン(マグネシウムやカルシウムなど)を取り除いた純度の高い水のことを指します。水道水に含まれている塩素系も使用されていません(ただし、後ほど紹介する医療用などとは企画が異なるため、工業用精製水をコンタクトレンズの洗浄用などに用いることはできません)。
工業用精製水の用途①機器の洗浄用
工業用精製水の中で最もよく利用されている使い道が機器の洗浄のための用途です。具体例は以下のとおりです。
◇精密機器や薬品用の容器など
精製水は純度が高いので、デリケートな機器や不純物との混合を避けたい機器の洗浄に適しています。具体例は以下の通りです。
- ボイラー洗浄・産業機械の洗浄
- 塗料、水性ペンキの希釈用
- スチーマー
◇太陽光パネルやビルの外壁などのメンテナンス
精製水で洗浄した場合は水垢が残らないため、洗浄後の空拭きが不要で、効率的なメンテナンスが可能です。水道水を使用した場合は、中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが水垢になってしまいます。
◇実験・開発器具の洗浄
企業の開発室や大学の研究室などで試験管やフラスコなどの実験器具を洗浄する際に用いられます。開発や研究のために正確な結果を得るには、実験機器に不純物や薬品などが残らないようにていねいに洗浄することが不可欠です。
機器洗浄用として使用されるケースでは、工場や研究機関、洗浄・清掃業者などでの利用が大半ですが、水垢が残らない性質を利用して車の洗浄などに用いられることもあります。また、洗浄用として使用する際には容器からそのまま使用する場合の他にミストやスプレーとして使用するケースが多い点も特徴です。
工業用精製水の用途②化学・分析用水として
工業用精製水は、試薬の希釈や分析機器などにも使用されます。 水道水には不純物(カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、細菌、微小な粒子、農薬や除草剤など)が微量ながら含まれています。水道法にて消毒殺菌することが規定されているので、日常的な飲食などには問題ありませんが、実験や開発の場面では結果に直接影響を及ぼしてしまうケースがあります。
化学や分析の用途としては、具体的に以下の場面で使用されます。
- 分析・検査時における行程中の薬品や検査品の希釈
- 免疫分析装置や血液分析装置
- 塗料や工業薬品の希釈
- 細菌や細胞の培養
いずれの場合においても、純度の高い精製水を使用することで分析や測定の結果に影響を及ぼさないことが重要です。検査項目により影響を与えやすい物質が異なります。例えば細菌の培養に影響を与えやすいバクテリアと細胞の培養結果に影響を与えやすい物質は異なるため、目的や用途の基準を満たした精製水であることを確認してから購入しましょう。(精製水によっても、品質や特徴が商品によって少しずつ異なります)。
工業用精製水の用途③ボイラーなどの補給用水として
精製水はボイラーなどの補給用水としても使用されます。
大量の水道水をボイラーに使用すると、不純物(カルシウムやマグネシウム由来のスケールなど)が配管に詰まってしまったり、タンク内に沈殿してしまったりして、電熱や機器の機能を弱めてしまったり機器の故障を引き起こしたりしてしまうことがあります。
そのようなトラブルを防ぐためにも精製水が使用されています。
車にも精製水が使われている?バッテリーや洗車への使い道を紹介
精製水は、自動車やフォークリフトなどのバッテリー補充液の用途でも使用されています。
バッテリー液は無色透明で硫酸を精製水で薄めたもので、蒸発や電気分解によって分量が減ってしまいます。そして、バッテリー液が少なくなってしまうとエンジンがうまく作動せずにエンジンがかからなくなってしまいます。
補充をするためには、バッテリー液を補充するか精製水を補充するかのいずれかです(硫酸の分量が減少している場合は、精製水のみを補充すると、濃度が薄くなってしまってうまく機能が働かないことがあるため)。
バッテリー液に水道水ではなく精製水を使用する理由は、水道水に含まれるカルシウムやナトリウムがバッテリーの性能を落としてしまう危険性があるためです。
個人の自家用車の場合には、車検などの際に一緒にバッテリー液の残量もチェックされるので、自身で整備や車検をされる方以外はバッテリー補充液について心配しなくても問題ないでしょう。バッテリー補充液としての精製水が使用される現場としては、整備工場や多数のトラックやフォークリフトなどを持つ工場などです。
さらには、バッテリー補充液の用途の他に水垢がつかない性質を利用して車の洗浄などにも活用されています。
まとめ
不純物を取り除いた精製水は、工業用や美容、医療用など、さまざまな分野で使用されています。そして、精製水を求められる方は、工場を管理する企業から、美容・医療関係の店舗・施設を営む団体、個人などこちらも非常にバラエティに富んでいます。
今回は、美容や医療などの日常の用途、工業用、自動車用と3つのジャンルに分けて精製水の用途や使い道を紹介したので、参考にしていただけたのではないかと思います。また、精製水が使用しきれずに残ってしまった方、余ってしまった方の使い方のヒントにもしていただけるかと思います。
何に使うのかを確認することで、ますます精製水の魅力やメリットもご理解いただけたのではないでしょうか?
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