精製水パックは肌に優しくて経済的?人気の理由と使い方

精製水パックは肌に優しくて経済的?人気の理由と使い方

精製水パックについてご存知でしょうか?

市販の化粧品とは異なり、不純物が除去された水である精製水を使ってつくる手作りのパックのことです。精製水パックは安く作れるにも関わらず、肌への負担が少ないとの理由から人気が高まっています。手軽に作れるという点も魅力の一つです。

今回は精製水パックの概要や魅力、作り方について紹介します。ニキビや肌荒れ、肌の乾燥に悩んでいる方、安くパックを購入したい方には参考にしていただけるかと思います。

精製水パックとは?

精製水パックとは?

「肌への負担が少ないナチュラルな化粧品」と聞けば、高価なブランド化粧品をイメージされるかもしれませんが、精製水を使って化粧パックを手作りすれば同様の化粧品を作ることができます。

精製水パックの概要を紹介します。

精製水パックのつくり方

精製水パックのつくり方は以下の通りです。

(材料)

  • 精製水
  • 化粧水
  • コットン(シートマスク)

(つくり方)
精製水と化粧水を2対1の割合で混ぜ、コットンもしくはシートマスクにたっぷりとしみこませれば出来上がりです。精製水パックの保湿力を閉じ込めるためにさらに乳液を加えて使用する方法もあります。年齢に伴って肌の保水力が弱まるとも言われており、特に40代以降の方は精製水パックに乳液を混ぜたり、パック後にしっかり乳液でケアをするという方が多いです。

(ワンポイント)

精製水パックを使用する際に、使用する化粧水を精製水で手作りする方法もあります。もちろん、市販の化粧水を使用してもOKですが、手づくりの化粧水は成分が最小限なので、肌への負担が優しくなる傾向があります。手作り化粧水のつくり方はいくつか方法がありますが、例えば、グリセリンを精製水で10倍に希釈するだけでも作成できます。

手作り精製水の詳しいつくり方については「精製水で手作り化粧水|原料解説とオリジナルアレンジ法も解説」にて解説しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

精製水パック愛用者はどんな人?

精製水パックのつくり方は、上記のように非常に手軽ですが「精製水パックはどんな人に利用されているの?」との疑問を持った方もいらっしゃるかもしれません。

結果から言えば、最近精製水パックは女性を中心に年齢を問わず広く利用されています。例えば、Instagramでも精製水パックを使用して「肌の調子が良くなった」「ニキビが治りやすくなった」などの感想や口コミが紹介されています。特に、敏感肌の方や乾燥肌の方からの投稿が多く見られます。

精製水パックはどのくらい安いの?

精製水パックが実際、どの程度安いのか気になる方も多いのではないでしょうか?

材料の化粧水を手作りするか否か、などのつくり方によっても価格は前後しますが、精製水パックは普段使用している化粧水に精製水とコットンの料金を追加するだけでOKなので、かかる費用は非常に安いです。

精製水はインターネットやドラッグストアで購入できますが、500ccの価格が100円前後、さらにまとめ買いをした場合には単価がさらに安くなります。

パック1回あたりの料金でいえば10円以下になるので、市販のパックと比べるとかなりの金額差になります。

なぜ水道水ではなく精製水?

手作りのパックを作る際に、水道水ではなく精製水を使用するには主に2つの理由があります。

①水道水にはさまざまな不純物が含まれているため
水道水にはさまざまな不純物が含まれています。これらの不純物は、厚生労働省が定めた「安全に使用できる」基準値内であることに違いはありませんが、精製水などを希釈する際には成分の働きに影響を与えてしまう可能性があります。

保湿成分などを水道水で希釈しても、期待通りの働きをしてくれるとは限らないということです。

②水道水にはわずかながら肌に負担をかける成分が含まれている
水道水にはわずかながら肌に負担をかける成分が含まれています。特に敏感肌の方にとっては、使用する水の性質によってアトピーやニキビが発祥しやすくなってしまう可能性もあります。不純物が除去されている精製水は、肌に負担をかける成分が含まれていない水ということになります。

精製水パックを使用する際の注意点は?

精製水パックを使用する際の主な注意点は以下の通りです。

①精製水の使用期限に注意する
精製水には、使用期限が設けられています。精製水のメーカーや商品により使用期限は異なりますが、だいたい半年~1年程度に設定されています。ただし、大半の商品で開封後は早めに使用するように注意喚起されています。不純物が除去されている代わりに、消毒剤も除去されている精製水は、開封すると細菌などが繁殖してしまいやすいためです。

②パックの後にはしっかり保湿を
精製水パックをした後に保湿をすることで高い効果を期待することができます。逆に保湿をしなければ、せっかくパックをして潤いを与えても、すぐに蒸発して空気中に逃げてしまいます。時には過蒸発になってしまい、逆に水分が奪われてしまうともいわれます。乳液を使用するなどして、保湿をしっかりとおこないましょう。

③パックをする時間は5分以内が目安
コットンやシートの水分はだいたい3分程度で乾燥してしまいます。乾燥したコットンを顔に乗せておいても意味が無いばかりか、反対にコットンが顔の水分を吸い取ってしまい、肌の感想を悪化させてしまいます。

精製水パックの利用シーン

精製水パックの利用シーン

精製水パックがどのように利用されているのかについて、利用シーンの例を紹介します。実際に利用されている場面を知ることで、ご自身でどのように利用するのかについてもイメージが膨らみやすいかと思います。

お風呂上りの保湿に

最も一般的な方法は、市販されているパックのようにお風呂上りに保湿のためにおこなうものです。

お風呂上りに洗顔をしたら、精製水と化粧水をブレンドした手作りパックを顔に乗せます。3~5分間パックをしたら、その後乳液で水分を閉じ込めます。

手軽なプレ化粧水として

手軽なプレ化粧水として、精製水だけをコットンにしみこませて肌に浸透させる方法もあります。不純物が除去されている精製水は、水道水に含まれている塩素系消毒剤などの不純物を、中和させる効果があるという理由からです。

方法はとても簡単で、水道水で洗顔をした後に精製水だけを浸したコットンを3分程度顔にパックするだけです。パックをせずにスプレーボトルを使って噴射したり、化粧水のように直接肌につけたりするといった方法もあります。

「プレ化粧水」として最近、化粧水の前にするコスメが人気ですが、精製水に同様の働きが期待できます。プレ化粧水として精製水のみのパックをしてから、化粧水→精製水パックの順で肌に潤いを与えるやり方もあります。

まとめ

精製水パックには、肌への負担が少ないこと、価格が安いこと、手軽に作れることといったメリットがあります。精製水パックを作るために使用する精製水は、洗顔用水や化粧水、プレ化粧水などとしても使用されているので、さまざまな用途に幅広く活用することができます。そうすることにより、肌への負担を最小限にし、コストも抑えることができます。

市販のパックや化粧水に含まれている成分には、保湿成分や美容成分が多いですが、なかには保存目的の成分なども含まれています。

乾燥肌や肌荒れに悩まされている方は、不純物の少ない精製水パックをお試しになってみてはいかがでしょうか。